代表理事 挨拶
東日本大震災から1年後、混乱した社会状況にあった福島県いわき市で、耕作放棄地での有機農法による在来種の茶綿栽培という取り組みがスタートしました。福島の抱えてしまった地域課題の解決に向けて、自分たちにも何かできることがあるのではないか…。それがスタート当時の想いの全てでした。そこから沢山の方々との出会いとその方々からの応援を頂いたことで、この取り組みは当初の私たちが思うよりずっと大きく成長してくれました。この取り組みがきっかけとなって新たな組織、活動が誕生し、それぞれの目的をもって各々の活動に邁進し、今日に至っています。
一般社団法人ふくしまオーガニックコットンプロジェクト、通称「ふく・わた」は、これまでこの取り組みに何らかの形で接点を持つ団体や個人が、共通項で語れる部分を共同で発信していくこと、そして仲間がいることで強みが生み出せるとしたらそれは何なのかを探っていくこと、それを通して真に豊かな暮らし、地域、未来を紡ぎ出して次世代につなぐことを目的として立ち上げられました。多くの皆様の参加を心よりお願いいたします。
2021年7月
一般社団法人ふくしまオーガニックコットンプロジェクト
代表理事 吉田恵美子
設立目的
有機農法による綿花栽培とその収穫物によるものづくりを中心に、その取り組みに関連して生まれるさまざまな活動や人々の交流を通して、真に豊かな暮らし、地域、未来を紡ぎ出して次世代につなぐための事業を目指します。(定款より)
沿革
海の幸、山の幸に恵まれた福島県。2011年、東日本大震災での自然災害と原発事故という未曽有の事態に、大きく揺れ動かされました。このプロジェクトは、食用ではなく、塩害にも強く、放射性物質の移行係数が低いとされる綿を有機栽培で育て、収穫されるオーガニックコットンを製品化・販売する一連の取り組みです。
地域に活気と仕事を生み出すことを目的とし、県外から多くのボランティアが栽培サポートとして参加します。耕作は浜通りなど地域の広がりに加え、近隣の小学校での栽培という関わる人々の層の厚さにもつながっていきます。オーガニックコットンを使って生み出される製品も、そのバリエーションを増やしています。
さまざまな人々がオーガニックコットン畑に集まり、都市農村交流が自然に育まれます。土に縁がなかった地元の人々も集まります。環境に負荷をかけない、次世代につなげたい豊かな自然を皆で作り続けたい意識が生まれています。
2012年 | いわき市において、在来種の茶綿を有機栽培で育て、収穫されるコットンを製品化・販売する一連の取り組みを開始。手作り商品を生み出す。畑での人的交流が生まれる |
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2013年 | 栽培方法を整備し、耕作地を福島県内に広げる。Tシャツや手拭いの商品開発が進む |
2018年 | 一部の地域にて、都市農村交流施設が整備される |
2019年 | フェイスタオルやバスタオルなどの新商品開発が進む |
2020年 | 有機農業による新たなコミュニティ創出のアプローチが始まる |
2021年4月 | 一般社団法人ふくしまオーガニックコットンプロジェクトを設立 |
組織概要
名称 | 一般社団法人ふくしまオーガニックコットンプロジェクト |
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略称 | ふく・わた |
設立登記日 | 2021年4月19日 |
役員 | 代表理事 吉田 恵美子 理事 福島 裕 鈴木 純子 堀口 亜季 監事 吉田 充 |